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百田尚樹氏より「私とカラヤン」コメントを頂戴いたしました。

カラヤン没後25年記念企画!
小説『永遠のO』『モンスター』などで知られる放送作家・小説家の百田尚樹氏よりコメントを頂戴いたしました。

なお、カラヤン没後25年記念サイトでは、現在「あなたが選ぶカラヤン・ベスト・レコーディング」投票実施中!投票結果をもとに日本のファンの皆様が選ぶ究極のベスト盤『THIS IS KARAJAN』を7/16発売予定です!

是非ご投票ください。

→カラヤン没後25年記念特設サイトへ

「私とカラヤン」

私は若い頃から今も大のフルトヴェングラー・ファンである。ご存知のとおり、カラヤンはフルトヴェングラー亡き後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の終身指揮者となった。フルトヴェングラーがカラヤンを嫌っていたことで、実は私も若い頃はカラヤンが好きではなかった。彼はまたフルトヴェングラーのように頭の中には音楽しかないといった愛すべき「音楽バカ」ではなく、金と権力を好み、営業戦略に長けたところがあったので、尚更だった。若者は芸術家に要求するものが多いのである。 しかし大人になって人生がわかってくると、考えが変わった。人間と芸術は切り離して考えるべきである、と。そうして虚心にカラヤンの演奏を聴いてみると、その指揮は実に素晴らしかった。
彼は生涯にわたって膨大なコンサートとレコーディングを行い、そのレパートリーも古典から現代音楽まで網羅していたが、驚くのは、それらの演奏のほとんどが高レベルであることだった。彼が残した夥しいCDは「工場の大量生産」をイメージさせなくもないが、しかし「カラヤン工場」から出荷される製品は、極めて質が高く、品質管理も万全だった。古今、これほどの仕事をなした指揮者はいない。その意味で、カラヤンこそ、まさしく「プロ中のプロ」であったと言える。また彼は近代的なコンサート指揮者のイメージがあるが、実はオペラ劇場で研鑽を積んだ「古いタイプ」の指揮者である。それだけにオペラが素晴らしい。
生前は「偉大なるフルトヴェングラー」と比較され続けたカラヤンであったが、没後二十五年を経た今、ヘルベルト・フォン・カラヤンこそ、フルトヴェングラーの後継者としてふさわしい男であった、と私は思う。

百田尚樹氏

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