Biography

Fujimoto

藤本幸弘(ふじもと たかひろ

医師 医学博士 工学博士 M.B.A.
神奈川県鎌倉市生まれ。神奈川県立鎌倉高等学校卒業、慶應義塾大学経済学部中退、信州大学医学部卒業、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、東海大学大学院総合理工学研究科博士課程修了、慶應義塾大学大学院薬学系研究科後期博士課程在院。

日本におけるペインクリニシャンの先駆者であり医学博士であった祖父の遺志を継ぐ形で、医学生時代に痛みの治療を専門とする麻酔科の医師を志す。医師免許取得後に入局した東京大学麻酔科学教室在局中に、体性感覚刺激と自律神経の研究に携わり英文論文を執筆。東京大学医学部附属病院痛み治療外来にて勤務中、光学機器の低出力レーザーLLLT(Low Level Laser Treatment)を使用する痛みの治療法を知り、幼少の頃からの夢であった工学の世界と、仕事として選んだ医学の世界の接点をここで見出し、レーザー機器そして光学治療器を扱う医師になることを目標に据える。レーザー医療の8割は形成外科皮膚科領域で開発されていることから、日本麻酔学会専門医および日本ペインクリニック学会認定医取得後、工学的ハイテクノロジーと生体医学の双方を扱うことの出来るレーザー皮膚科に転科。また、それに関連して皮膚の免疫細胞を司る細胞(マストセル)の研究で博士(医学)の学位(東京大学大学院医学系研究科)を取得した。その後精力的に臨床と研究、国内外での学会発表を行う傍ら、社会人入試枠で理工学系大学院に入学。「半導体レーザー励起ファイバー先端部高温発生とその医療応用に関する研究」の論文を提出し、電磁気学・量子エレクトロニクス・光学の分野で二つ目の博士(工学)の学位(東海大学総合理工学研究科)を取得した。現在は薬学部大学院で21世紀の新しい治療法である「レーザーアシストによるドラッグデリバリーシステム」について研究を行っている。プライベートでは、両親共に吹奏楽を中心としたクラシック音楽に精通する家庭で育ち、無類のクラシック・オペラファンとしても知られる。院長を務める東京・四谷のクリニックFでは、レーザー治療に伴う痛みを軽減する目的で本人選曲によるクラシック音楽が常にBGMとして流れている。そのためここに通うクライアントには、プロのオペラ歌手やピアノ、ヴァイオリン他楽器奏者なども多いことで知られる。2010年には、株式会社ヤマハミュージックメディアより、音楽と自律神経、ホルモン、痛みの関係をわかりやすく綴った「聴くだけでスッキリ痛みがとれる!」も刊行している。米国レーザー医学会(ASLMS ) Fellow、欧州皮膚科性病科学会(EADV) International Member。