BIOGRAPHY

DUFF McKAGAN’S LOADED / ダフ・マッケイガンズ・ローデッド


Bio
ダフ・・マッケイガン:Duff McKagan - Vocals/Guitars,
マイク・スクイアズ:Mike Squires - Guitars,
ジェフ・ロウス:Jeff Rouse - Bass,
ジョフ・リーディング:Geoff Reading - Drums

 

“アイドル”という言葉や”伝説”という定義を実証できるアーティストは現在数少ない。しかしシアトル出身のこの人物は選ばれたごく少数の中で堂々とその存在を示している。その人の名はダフ・マッケイガン。ハード・ロックを象徴する存在と呼ばれる彼の評価に対し、誰も異議を唱えることはできないだろう。若干19才で音楽を追求するため単独ロスに移ってから20年以上たった今、元ガンズ・アンド・ローゼス、現在のヴェルヴェット・リヴォルヴァーのベーシストは何百万枚ものアルバム・セールスと数え切れないほどのワールド・ツアーでロック界の歴史にその名を深く刻み込んできた。

「ダフ・マッケイガンのローデッド」と名付けられたもっとも最新のプロジェクトで彼は自らのソング・ライティングの素晴らしい才能とヴォーカリスト/ギタリストという多才な面をさらに深く人々に印象付ける機会を得た。これは純粋なロックと激しいパンクが注入された全面的な攻撃であり、その容赦のなさは彼の存在そのものが今までになく重要であることを証明している。この作品でダフはロックンロールが何かということをすべて網羅している。それは人に伝わる魅力をもった、忘れられない曲を作るということだ。そして同時に毎晩何千人もの人々をめちゃくちゃに楽しませることなのだ。

シアトル・ベースの音楽の天才が長い空白の時期を経て待望のフル・アルバムを携えて戻って来る。ハード・ロック界は間もなく素晴らしい衝撃を受けることだろう。4人編成のバンドは世界的な契約をCentury Media Recordsと結び、5曲が入ったEP「Wasted Heart」は2008年9月、初のUKツアーに関連してリリースされた。そしてマーティン・フェバイヤー(米国Kings of Leon会長)によりレコーディングされた最新作「Sick」は、4月21日にワールドワイド・リリースを予定している。

「1998年にバンドが始まったとき、俺は大学で経営学を勉強していた」ギターを演奏し、ヴォーカルも頻繁に彼らとやっているというマッケイガンは当時を振り返る。「当時流行っていた、くだらない音楽には辟易していた。ビッグ・バンドは本当に嫌いだったね。だからLOADEDを結成して、自分が好きなロック・ミュージックを作って、演奏しようと思ったんだ。別に目標も哲学も持っていなかった。ただリハーサルの部屋にこもって、作曲をして、好きな音楽をやりたいだけだった」

ダフ・マッケイガンのLOADEDにはパンク・ロックの影響があるという人もいるだろう。実際この評価はそうかけ離れたものではない。音楽的にパンクに近いということではなく、言いたいのは、音楽に対する考え方である。マッケイガンはこのことを熱心に説いている。
「14才頃のとき、シアトルのパラマウント・シアターでクラッシュのコンサートを観たんだ。1978年で、とにかく素晴らしかった。期待していたのはスパースターバンドの登場だ。でも実際にはその正反対のことが起きた。クラッシュは会場のみんなにこう言ったんだ。「俺たちは1つになっている。ミュージシャンもファンも1つの家族だ。」この経験を俺は一生忘れることはなかった」

マッケイガンは何か特別なものをグループにもたらせることができるようなメンバーを自分で選んだ。「偶然彼らと出会い、すべてが自然に始まったわけじゃない。ジェフ・レディングはGreen Apple Quickstep(1990年代シアトルでカルト的存在だったバンド)でドラムスをやっているのを見たが、その姿は野獣のようだった。その瞬間、彼とはいつかどこかで一緒に仕事をしたいと思ったんだ。マイク・スクワイアーズとジェフ・ラウス(ギターとベース)のことは、彼らが所属していたAlien Crime Syndicateで知り、非常に感動した。でも他のバンドから彼らを引っこ抜いたわけじゃない。シアトルではそういう風にならない。才能あるミュージシャンはいくつものバンドで活動しているんだ。そしてプロデューサーのマーティン・フェバイヤーは多くの意味でバンドの1メンバーでもある。彼は俺たちのツアー・マネージャーでもあり、ライブ・サウンド・エンジニアでもあるんだ!これがシアトル流だ。小さな町のやり方なんだな」

ダフ・マッケイガンのLOADEDがその他の活動に負われてバンドが棚上げになる前、1999年と2001年にアルバム「Live Episode」と「Dark Days」がリリースされた。しかしその後も解散はしていない。「解散はあり得ない!ここ数年は毎年シアトルのクリスマス・チャリティーコンサートでは必ず演奏もしてきた」マッケイガンは話す。「人気もどんどん出てきて、昨年のクリスマスには真剣にアルバムを出す話し合いもしたんだ。それがこの結果だよ。曲をいくつか作るつもりで、それは今後のためにとっておくつもりだったんだ。新作を出すことは常に俺の頭の中にあったよ」

「Sick」と名付けられた新作の制作はダフをこの上なくエクサイトさせたそうだ。「スタジオ(シアトルのジュピター)入りして新しいアルバムを作る作業は非常に楽しくなるとわかっていたが、実際にはとても感動的だった。もちろん輝かしいピンク・フロイド的なものじゃない。でも俺たちがやろうとしていることを、完璧にこの言葉は表現していると思うね」