BIOGRAPHY

DISCO ENSEMBLE / ディスコ・アンサンブル


DISCO ENSEMBLEミッカ・コイヴィスト【vocals, keys】
ミッコ・ハキラ【drums】
ラッセ・リンドフォルス【bass】
ユッスィ・ウッリコスキ【guitar】

音楽は新しい革命の時を迎えている。諸君、緊急性を要すのだ。パンク・ロックが本来持つ活力を取り戻すのだ。そう、ディスコ・アンサンブルの時は来た。

再燃するゴスを想起させるものはでもなく、この国が数多く世に送り出している破滅的なロックでもない。フィンランドの隠し玉も言えるバンドが、ディスコ・アンサンブルなのだ。

ディスコ・アンサンブルにとってセカンド・アルバムとなる『ファースト・エイド・キット』は、フィンランドの4人の若者が強烈で何にも代え難いパンク・ ロックの荒々しさに満ち溢れた音楽を作り出そうという姿勢がビンビンに伝わってくるものに仕上がっている。アンセムのようであり、素晴らしくメロディック で、本当に爽快なのだ。Jesns Borgenの厳しい監視下、スウェーデンのオレブロにあるファシネイション・ストリート・スタジオ(ミレンコリン、カタトニア、ソイルワークも使用)で ハイヴスのプロデュースでも知られるペレ・ギュナーフェルトを迎えバンドが必要としていたヴァイブを加える為に4曲再レコーディング。

『ファースト・エイド・キット』 では歌詞において明確な姿勢を取ろうとした、とヴォーカリスとのミッカ・コイヴィストは語っている。後ろ向きなものを前向きなもので克服する作業を要したそうである。

「歌詞に関して言えば、”過去を振り返る”ようなものではなく、世界や個々の人生で起こっていることに対処する、端的に言えば”生き残ること”についてと言える。自身の方法でそれらに立ち向かうっていうことだとも言える」 「ネガティヴなことを歌う良さは破壊的な感情を創造的なものに変換できることだ。リスナーは僕らの音楽を聴いている間はネガティヴな感情を忘れることが出来るはずだと思っている。そう、何にでも効く最高な治療法(セラピー)なんだとね」
- ミッカ・コイヴィスト

ディスコ・アンサンブルはフィンランドの西海岸に位置するポリという何も無い街で結成され、当初5人組だった。子供たちはスポーツをするか、音楽を演る か、そんな選択肢しかないような街だったのである。他の子供がアイス・ホッケーやピアノ・レッスンを選択する中、後にディスコ・アンサンブルとして知られ るようになる4人の子供たちはパンク・ロックを演ることを選択したのだった。

ポリは、ミッカが”伝説的な不法占拠”と表現するディスコ・アンサンブルが練習し、ショウを行う小さいながらも熱いシーン育む役割を果たした。
ミッコとユッスィが12歳の時に初めて楽器を手にした時に全てが始まり、初期のメタリカ、リフューズド、そしてアット・ザ・ドライヴ・インを自分たちの中で消化しながら自身の腕を磨いていった。

バンドは当初メディスコモというバンド名で活動しており、あっと言う間に地元では評判となった - 後に同名のフィンラインドのエレクトリック・ポップ・グループからバンド名を変更するよう強要されることになる。しかし、”ディスコ”の文字が一面に躍る ライヴ告知ポスターをみて踊れる音楽を期待する子供たちが会場に足を運ぶようになった。無防備で踊りに飢えた子供たちは彼らの人生において最も激情的な ロック・ショウを目の当たりにすることになるを知る由もなかった。

実は、ヴォーカリストのミッカも、2000年に”ディスコ”の名前を見て会場に踊りに来た子供の一人だったのだ。後に彼はギタリストとしてバンドに参加、しかし最終的にヴォーカリストの座に着くことになった。

上を目指す彼らは経験値を高めるために6年前にフィンランドの首都、ヘルシンキへ移り、ベーシストのメンバー・チェンジを経て地元のインディ・レーベル、Fullsteam RecordsからモViper Ethicsモをリリース。レコーディング・キャリアをスタートさせた。

スウェーデンのウメオにある伝説的なスタジオ、トンテクニク・スタジオ(リフューズド、ハイヴス、ヘル・フォー・ザ・ヒーローズ、ポイズン・ザ・ウェルな どが使用)で2003年にレコーディングされたこのアルバムは高い評価を得、フィンランドのみならず全ヨーロッパをツアーすることができるようなレベルへ とバンドを押し上げた。バンドの努力の結果であり、驚くべきことではなかった。

2006年、待望のメジャー・デビュー・アルバム、『ファースト・エイド・キット』をリリースする準備は整った。伝染してしまいそうになるコーラスを フィーチャーした「ブラック・ユーロ」から荒削りの激しいトラック、「ドロップ・デッド、カサノヴァ」、全てのトラックはバンドの情熱の結晶である。ディ スコ・アンサンブルの凄まじいライヴが野火のよう口コミで広がっている事実とディスコ・アンサンブルがあなたのお気に入りバンド・リストに新に追加される バンドに間違いないとい単純明快な真実を付け加えるのも忘れてはならない!

爆発的で、刺激的、そして強烈 - どの国でも通用するようなバンド名を持つ彼らにあなたが期待するものの全て、そう世界中の誰もが理解する2つの単語で組み合わされたバンド名を持つ彼らにそれら全てを見出すだろう。

ミッカによると、バンドは意識的に世界を変えることを目指しているわけではないと信じていると同時に、ディスコ・アンサンブルの音楽がリスナーを刺激して くれればと思っている。「ディスコ・アンサンブルの音楽は真正面に立ち向かう手法を取っているが、一元的なものではない。リスナーにとって音楽的そして映 像的な衝撃とメッセージを持ち合わせている音楽であるということなんだ。つまり、それが僕にとってのロックンロールであり、エネルギーを持たせ、ある種の 理想論を音楽を通じて広めることがディスコ・アンサンブルの音楽なんだ」 、ミッカはこう締め括った。る

ディスコ・アンサンブル-彼らは音楽とメッセージを通じて世界中のミュージック・シーンに火を付けようとしているように見える。

ダンス用の靴を用意しとくんだ!

ダレン・サドラー
UKロックサウンド誌 副編集長