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Musiq

 

 


 1977年生まれ、フィラデルフィア出身。本名はターリブ・ジョンソン(Taalib Johnson)。 ミュージックなる愛称については、本名を正確に発音できる者が少なかったことから、 面倒になった彼が自ら「ミュージックと呼んでくれ」と答えたのを契機として定着した。 敬愛するアーティストとして真っ先に挙げられるのはスティーヴィー・ワンダーとマーヴィン・ゲイということだが、 幼少のころには彼らの他にもオージェイズやダニー・ハザウェイをはじめ、エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、 ルイ・アームストロング、マイルス・デイヴィス、スタンリー・クラーク、チック・コリアなど、ジャズも好んで聴いていたとのことだ。 ただし、ミュージックがアーティストとして最初に得た仕事が地元フィラデルフィアのラッパーのバックでの ヒューマン・ビート・ボックスだった事実からもわかる通り、彼の音楽的バックグラウンドを形成した重要なエレメンツとして、 ヒップホップの存在を無視することはできないだろう。 「僕のスタイルや歌うときのアプローチはラッパーに通ずるものがあると思う。ヒップホップには強い影響を受けてるし、 たくさんの素晴らしい音楽を僕に届けてくれたことに感謝してるんだ」と語るミュージックは、 同世代のフェイヴァリット・アーティストとして、ローリン・ヒル、ザ・ルーツ、ブラック・アイド・ピーズ、 コモン、ブラック・スターらを選ぶ。特にオールド・スクールのテイストを含んだものが好みだという。

 ノー・クエスチョンを名乗る男性ヴォーカル・グループにと共に活動する傍ら、 ローカルのラッパーとの数々のコラボレイションを重ねていたミュージック。 マネージャーがデフ・ジャム社長のケヴィン・ライルズに一本のデモ・テープを手渡したことよって転機が訪れた。 ライルズをして「21世紀のスティーヴィー・ワンダーになれる存在」と言わしめた、そのテープに収められていた曲こそが “Just Friends(Sunny)”。2000年夏にリリースされたサウンドトラック『ナッティ・プロフェッサー2〜クランプ家の面々』の リード・シングルとしてカットされた“Just Friends(Sunny)”は、ビルボード誌R&Bチャートのトップ10にランクする大ヒットを記録した。

 その余勢を駆って2000年末にはデビュー・アルバム『アイジャスウォナシング』を発表。 真っ直ぐな初期衝動に貫かれた内容は各方面から高い評価を受けるに至っている。