唐澤まゆこ

 唐澤まゆこ プロフィール
唐澤 まゆ子(ソプラノ)
大阪生まれ。神戸女学院大学音楽学部を首席で卒業後、渡仏。
パリ国立高等音楽院声楽科で、ラッシェル・ヤカールに声楽を、ウィリアム・クリスティ、エマニュエル・アイム、ケネス・ヴァイスにバロック音楽を学ぶ。併せて、ジェラール・スゼーにフランス歌曲を、ワルター・ムーアにドイツ歌曲も学ぶ。さらに、パリ音楽院バロック科に入学し、2002年6月に最優秀の成績で卒業。
在学中から、フランス・バロック界を代表する、ウィリアム・クリスティ率いるアンサンブル「レザール・フロリサン」に日本人歌手として始めて参加する他、フランスのヴォーカル・アンサンブルとの活動も積極的に行い、パリ市内、サン・ロック教会、サン・ルイ教会、ミュゼ・ド・ラ・ミュージックなどで、定期的に演奏を行った。
唐澤まゆこ
1998年10月のアンブロネイ・バロック音楽祭での、ウィリアム・クリスティ指揮によるリュリのオペラ「テゼ」(テゼウス)(ミネルバ役)の公演ではヨーロッパ・ツアーを果たし、テレビ収録もされ、注目を集めた。

レパートリーはバロック音楽から現代曲まで幅広く、特に、1996年よりフランスを中心に出演したオペラは、ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」、モーツァルト「後宮からの誘拐」、「バスティアンとバスティアンヌ」、プーランク「カルメル会修道女の対話」、グルック「オルフェオとエウリディーチェ」、ペルゴレージ「奥様女中」、パーセル「アーサー王」(出演順)など多岐にわたっている。その他エヴェリーノ・ピド(「オリー伯爵」)、ジェフリー・テイト(「フィガロの結婚」)などの著名な指揮者との共演もあり、舞台経験も、パリ市内のシテ・ド・ラ・ミュージック、サラ・ベルナール劇場などの他にも、ロンドンのバービカン・センターやスイスのジュネーヴ劇場、フランスでは、アヴィニョン劇場、レンヌ劇場、ヴァンヌ劇場、カン劇場、などで積んでいる。
1998年には、ステファン・リスナー(音楽祭総監督)によって創設されたエクサンプロヴァンス国際音楽祭のための「ヨーロッパ音楽アカデミー」の第1期生の一員となって、モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」、(指揮:ダニエル・ハーディング、演出:ピーター・ブルック)のコーラス・メンバーとして参加、この公演は、ヨーロッパのツアー(ミラノ他)を経て、1999年1月、東京・オーチャード・ホールでも行われ好評を博した。
2000年11月には、ドイツ(テュービンゲン)でラヴェル「子供と魔法」に出演。
2000−2001年にかけてはフランス政府芸術振興会“アフダス”より奨学金を得て、オペラ公演に参加、ベッリーニ「カプレーティ家とモンテッキ家」、ドニゼッティ「愛の妙薬」でそれぞれ主役を演じる。
2001年1月、日本での活動として、伊丹ユネスコ協会の招きでリサイタルを行う。
2002年5月、パリ音楽院の推薦により、ライプツィヒで行われた「バッハ・フェスティバル」にて、フランス・バロック音楽を紹介し、好評を博す。
2003年4月には、大阪、東京にて初の本格的リサイタルを行い注目された。
2003年6月でパリ在住10年目を向かえ、フランスを中心に、オペラ、リサイタル、ヴォーカル・アンサンブル、室内楽など幅広い活動を開始。
2003年10月、ユニバーサル ミュージック(デッカ)よりデビューCD「アントワネット〜パリからの絵葉書」を発売。「輝ける新人、唐澤まゆ子の登場に拍手」、「爽やかな新人のデビュー盤である」などと各紙誌で絶賛を浴びた。
2003年12月には「CD発売記念リサイタル」を、再び東京、大阪で行い、日本でも本格的な活動を開始した。
2004年3月、月刊「神戸っ子」選定、第33回「ブルーメール賞」(音楽部門)を授賞、また音楽月刊誌「モーストリー・クラシック」選定「MCMA2003」(デビューof theyear)にも選ばれる。
2004年5月〜6月には、フランス・オーヴェルニュ管弦楽団の日本公演に、ゲストとして参加、マリー=アントワネット作曲の「セ・モナミ」(それは私の恋人)のオーケストラ版本邦初演をする他、「オーヴェルニュの歌」(カントルーブ編)を紹介。10月は、「初のリサイタル・ツアー」を、東京(王子ホール)、焼津(静岡県)、栗東(滋賀県)で行い、アントワンヌ・パロック(ピアノ)と「武満作品」を含むフランス歌曲などで共演。同時期、武蔵野市主催のコンサートでは「中田喜直の曲」を、また「郡山市立美術館」(福島県)では、「大正期の歌」も披露、好評を得る。11月には、NHK BS&ハイビジョン放送による「映画音楽・青春・ラヴストーリー」編で、映画「男と女」のテーマ曲、「スタンド・バイ・ミー」を生放送にて、歌う。12月には、「シェ松尾」青山サロンにて、新潟県・中越地震による被災者救援のための「チャリティー・晩餐コンサート」を行う。
2005年には、愛知万博(愛・地球博)プロジェクト“Love the Earth”のシンボル曲「セイ・ホワット・ユー・ウィル」(作曲:エリック・クラプトン)のクラシック・ヴァージョンを歌い、公式コンピレーションCD「ラヴ・ジ・アース クラシックス」のスペシャル・トラックに収録され、3月30日に発売された。
また、待望のCD第2弾「なつかしい未来〜日本のうた」を、5月21日に発売。
大正から平成にかけての日本の名歌が収められたこのアルバムは〜日本の文化を尊び、昔の美しい日本を取り戻そう〜という、唐澤まゆ子自身の熱い想いがこめられた。
2006年6月、ヴェルサイユ宮殿内のパビィヨン・フランセにて自らの企画コンサートを行い日仏文化交流に努め、7〜8月第13回クレノー・ドゥ・スシニオの野外オペラにモーツァルト作「コジ・ファン・テュッテ」のデスピーナ役で出演。9月には作・演出・なかにし礼、作曲・小六禮次郎による「世界劇・黄金の刻」(日本武道館)、11月の「メニコン・スーパーコンサート」(浜離宮朝日ホール)、12月「シェ松尾」青山サロンのディナーショーに出演するなど多彩な活動も見せる。
2007年は3月にパリ郊外にあるバロック音楽の拠点ポワッシー劇場に出演し、マリー・アントワネットの作品を歌い、4月、東京オペラシティの「ダイナース・コンサート」に出演。6月にはルネ小平にてギターの荘村清志とデュオ・コンサートを行い、11月はクリスチーナ・プルアー指揮によるモンテペルディのオラトリオ「ヴェスプロ・デラ・ビータ・ヴァージン」に出演した(ポワシー劇場)。
2008年4月、ポワシー劇場のパーセル作曲・オペラ「ダイドとエネアス」(アラン・カーティス指揮)に抜擢され、6月7日、17世紀以来の上演となるロッシ作曲・オペラ「魔法にかけられた宮殿」(クリスティーナ・プルアール指揮)でカウンターテノールのフィリップ・ジャルスキーとも共演し、実力を発揮する(ポワシー劇場)。6月26日に日本大学カザルスホール(東京)、9月12日いずみホール(大阪)でリサイタルを行い、11月にはアン・デァ・ウィーン劇場とポワシー劇場で上演されたグルック作オペラ「エツィオ」にオノリア役にシーズン中唯一の日本人ソリストとして出演、フランスでライヴ・レコーディング、TV収録された。12月は彩の国さいたま芸術劇場でギター・荘村清志とのデュオ・コンサート、12月白寿ホール(東京)にてソプラノリサイタルを行う。
その表情豊かな澄んだ声に定評があり、レパートリーはバロック音楽からオペラ、歌曲、宗教曲、現代曲まで幅広い。中でも、マリー・アントワネットの楽曲の研究、演奏でも知られ、18世紀後期から19世紀前半の音楽を得意とする。また、現在、ヨーロッパ・クラシック音楽シーンを湧かせているBaRockをコンセプトに、「蘇州夜曲」ほかジャンルの違う楽曲も取り入れ、これまでになかった“クラシック”を展開し、唐澤まゆ子ならではの“歌”に注目がよせられている。フランスと日本を中心にマルチハビタントのアーティストとして活躍中。
UNIVERSAL