BIOGRAPHY

Christian Thielemann クリスティアン・ティーレマン (指揮)




「彼の指揮の緊迫感と深みは、とても魅力的だ。」グラモフォン、ロンドン、2006年6月


クリスティアン・ティレーマンは1959年ベルリンで生まれた。そして若くから、カラヤンが言うところのクラシック指揮者の「つらいが不可欠な仕事」を、数限りない小さな劇場でこなした。ボローニャ歌劇場の首席客演指揮者でもあったティレーマンは、20年間オペラの経験を積んだあと、ロンドンのコヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラ、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場など、もっと厳選されたオーケストラやオペラ・ハウスに集中し始めた。1997年から2004年まで、彼はベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督を務め、2004年からはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に任命された。ティレーマンは、2003年ドイツ功労十時勲章を送られた。


1991:ベルリン・ドイツ・オペラでワーグナーの《ローエングリン》を指揮、大成功を収める。

1991/92:サンフランシスコでの、R.シュトラウスの《エレクトラ》でアメリカ・デビューを飾る。その後《ばらの騎士》、そしてキリ・テ・カナワ出演の《アラベラ》(ドイツ・グラモフォンからDVDリリースされた)などで、メトロポリタン歌劇場に出演する。

1993:ボローニャ歌劇場の首席客演指揮者に任命される。

1995/96:プフィッツナーの《パレストリーナ》をベルリン・ドイツ・オペラで指揮。ドイツ・グラモフォンと独占契約。初期のリリースには、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団とのプフィッツナーとシュトラウスの前奏曲と序曲、フィルハーモニア管弦楽団とのベートーヴェン交響曲第5番と第7番などがある。

1996/97:ベルリン・ドイツ・オペラでワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》、コヴェント・ガーデンで《パレストリーナ》を指揮。コヴェント・ガーデン・ロイヤル・オペラには、このシーズン以前にヤナーチェクの《イェヌーファ》とR.シュトラウスの《エレクトラ》で出演している。

1997/98:ベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督となる(2004年まで)。それ以来、彼は同歌劇場で、モーツァルトの《フィガロの結婚》、ワーグナーの《ニーベルングの指環》全曲を含む後期作品の全て、R.シュトラウスの《エレクトラ》《影のない女》《ダフネ》、シェーンベルクの《モーゼとアロン》、ヘンツェの《ホンブルクの皇子》などを指揮した。コンサート出演には、コヴェント・ガーデンでのR.シュトラウスの《エジプトのヘレナ》、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と初共演。CDリリースには、フィルハーモニア管弦楽団との全曲録音の開始となるシューマンの交響曲第2番(「マンフレッド序曲」と「コンツェルトシュテュック」も収録)、フィラデルフィア管弦楽団とのワーグナーの序曲と前奏曲などがある。


1999:オルフのカルミナ・ブラーナをベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団/合唱団と録音。シューマンの交響曲第3番(序曲、スケルツォとフィナーレ、歌劇《ゲノフェーファ》序曲も収録)をこの年リリース、翌年エコー賞を受賞する。

2000:バイロイト音楽祭に初出演し、ワーグナーの《ニュルンベルクのマイスタージンガー》を指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と初共演し、R.シュトラウス(アルプス交響曲と《ばらの騎士》組曲)を指揮。このR.シュトラウスはドイツ・グラモフォンがライヴ録音し、2002年のエジソン賞を受賞。シェーンベルクの《ペレアスとメリザンド》とワーグナーの「ジークフリート牧歌」を収録したCDをリリース(ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団)。

2001:バイロイト音楽祭で《パルジファル》を、メトロポリタン歌劇場で《影のない女》を指揮。パリのワーグナー・フェスティバルで、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団を指揮。CDリリースは、ウィーン・フィルとのR.シュトラウス録音、そしてフィルハーモニア管弦楽団との交響曲全曲録音完結作となるシューマンの交響曲第1番と第4番。

2002:ザルツブルク・イースター音楽祭初出演、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。ザルツブルク音楽祭初出演、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮。バイロイト音楽祭でワーグナーの《タンホイザー》を指揮。コンサートでは、ウィーン・ムジークフェライン、ロンドン、パリ、ドルトムントでウィーン・フィルと共演、R.シュトラウス/プフィッツナー/ワーグナー・プログラムとベートーヴェン交響曲第9番でミュンヘン・フィルを指揮。トーマス・クヴァストホフとベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団との「夕星の歌」をCDリリース。

2003:ウィーン国立歌劇場でワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》を指揮。再びバイロイト音楽祭で《タンホイザー》指揮。ウィーン・フィルと日本ツアー。シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》と交響的幻想曲《影のない女》のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との録音をリリース。

2004:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に就任。就任コンサートでブルックナーの交響曲第5番を指揮。《影のない女》《死の街》《西部の娘》《パルジファル》をベルリン・ドイツ・オペラで指揮。ウィーン国立歌劇場で《トリスタンとイゾルデ》、バイロイト音楽祭で《タンホイザー》。秋にベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団とスペイン、ギリシャ、オーストリア、ドイツをツアー。ウィーン国立歌劇場でライヴ録音された《トリスタンとイゾルデ》、そしてウィーン・フィル演奏によるドイツ名序曲集をCDリリース。

2005:ドイツ・オペラで《ばらの騎士》《影のない女》《ダフネ》、ウィーン国立オペラ座で《パルジファル》、バイロイト音楽祭で《タンホイザー》。コンサートは、ベルリンでベルリン・フィルと共演、ザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルと共演。ミュンヘンはじめ、ドイツ各地でミュンヘン・フィルとブルックナーの交響曲第5番を演奏。ドイツ、イタリア、オーストリア、オランダでミュンヘン・フィルとコンサート。バチカンで新ローマ法王ベネディクト16世を祝うコンサート。ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督としての最初のコンサートをライヴ録音した、ブルックナーの交響曲第5番をCDリリース。

2006:ミュンヘン・フィルとドイツ、ベルギー、フランス、スペインでコンサート。ベルリン・フィルとベルリンで共演、ウィーン、ブリュッセル、そしてドイツ各地でウィーン・フィルと共演。バイロイト音楽祭でワーグナーのリングを指揮。ミュンヘンでのサッカー・ワールド・カップ開会式に、プラシド・ドミンゴとミュンヘン・フィルとともに出演。ウィーンでの《パルジファル》とミュンヘンでのモーツァルトのレクイエムをCDリリース。

2007:ミュンヘン・フィルをドイツ、オーストリア、スペインで指揮(ブルックナー、ベートーヴェン、シューマン、R.シュトラウス)。ブラームスの「ドイツ・レクイエム」でクリスティーネ・シェーファー、クリスティアン・ゲアハーハーとミュンヘンで共演、オーストリア、パリ、アムステルダム、ベルリンでウィーン・フィルとベートーヴェンを演奏。ベルリンでベルリン・フィルとシューマン、ブラームスを演奏。クリスティアン・ティレーマンはバイロイト音楽祭で再び《ニーベルングの指環》を指揮。その他、この年のハイライトには、4月にジークフリート・マトゥスのラメントをミュンヘン・フィルと世界初演する。ベートーヴェンの《エグモント》序曲、ブラームスの交響曲第1番収録CDを春にリリース。ルネ・パーペとのワーグナー・アルバムが、秋にリリース。(2007現在)