BIOGRAPHY

Chris Dave(クリス・デイヴ)

 

1973年11月8日米・テキサス州ヒューストン出身のドラマー/作曲家。

3才でドラム・スティックを手にしたクリスは、幼い頃から教会でゴスペル・ミュージックに親しむ一方で、父親の影響でマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンといった伝説的なジャズ・アーティストたちに心酔した。中学生になると、ヒューストン・クワイヤーで、キム・バレルやヨランダ・アダムのバックで演奏するようになり、その経歴が評価され、ヒューストンの有名芸術学校ハイ・スクール・フォー・ザ・パフォーミング・アンド・ヴィジュアル・アーツへの進学が決まった。後にビヨンセやロバート・グラスパーらを輩出する同校に進学後、ドラム演奏において才能が開花したクリスは、ワシントンの名門ハワード大学に進む。大学一年時に、後にプリンス、マライア・キャリー、宇多田ヒカルらを手掛けることとなる敏腕音楽プロデューサー/ソングライター・デュオのジャム&ルイスと出会ったことで、クリスはR&Bバンドのミント・コンディションとのセッションに参加するチャンスを獲得した。この経験が彼のプロフェッショナルとしてのキャリアのスタートとなり、その後は、ライオネル・リッチーやメアリー・J. ブライジといったR&Bアーティストやケニー・ギャレットのような一流ジャズ・アーティストのレコーディング/セッションに参加することになる。2010年にはマックスウェルの『”ブラック”サマーズナイト』で第52回グラミー賞「最優秀男性R&Bアルバム賞」、そして2012年にはアデルのセカンド・アルバム『21』で54回グラミー賞「最優秀アルバム賞」を獲得する等、飛躍的に活躍の場を広げた。

そして、2009年にジャズ界の新星ピアニストとして注目されていた高校の後輩であるロバート・グラスパーの新バンド“ロバート・グラスパー・エクスペリメント”に初代ドラマーとして参加し、2013年に第55回グラミー賞「最優秀R&Bアルバム賞」を獲得した同バンドの代表的アルバム『ブラック・レディオ』で聴くことが出来る、ゆらぎのある大きくレイドバックしたビートでありながら,切れ味の鋭いドラムワークは、「まるでJ Dillaの作るビートのよう」と音楽ファンの間で話題を集め、“クリス・デイヴ”の名前は世界中の音楽界に知れ渡ることになった。

近年は、2014年の第57回グラミー賞「最優秀アルバム賞」と、「最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞」の2部門にノミネートされたエド・シーランのセカンド・アルバム『X(マルティプライ)』や、2015年の音楽シーンを激震させ、第58回グラミー賞「最優秀R&Bアルバム賞」を獲得したディアンジェロの14年ぶりのアルバム『ブラック・メサイア』、そしてジャスティン・ビーバーをネクスト・ステージへと導いた“モンスターアルバム”『パーパス』(2016年)に参加し、世界的なファースト・コール・ドラマーの地位を獲得。日本においても、2017年発表の宇多田ヒカルのシングル「大空で抱きしめて」、「Forevermore」、「あなた」への起用が大きく話題を集めている。

これまでソロ・プロジェクトであるザ・ドラムヘッズ名義で発表された作品は、2013年に無料公開されたロバート・グラスパーやサンダーキャットらが参加する『THE DRUMHEDZ MIXTAPE』(現在はストリーミングで視聴可能)と、2017年6月にストリーミングのみで発表され、カマシ・ワシントン、クエストラヴ、テラス・マーティン、ハイエイタス・カイヨーテらの参加が話題を集めた『THE DRUMHEDZ RADIO SHOW』に限られており、2018年1月に名門レーベルのブルーノートからリリースされる最新アルバム『クリス・デイヴ&ザ・ドラムヘッズ』は、クリス・デイヴにとってソロ・デビュー作品となる。