BIOGRAPHY


ブッゲ・ヴェッセルトフト / BUGGE WESSELTOFT



Bio1964年2月1日ノルウェー生まれ、ジャズ・ミュージシャンの父親の影響で幼い頃から音楽に興味を抱く。10代後半からキーボード奏者として活動しはじめ、80年代からヤン・ガルバレク、テリエ・リピダルなどノルウェー・ジャズ界の先鋭的アーティストと共演。

90年代からオスロのアンダーグラウンドなクラブ・シーンとの交流を深め、エレクトロニクス、クラブ・ビート、サンプリングなどクラブ・ミュージックの要素を取り入れた新しいスタイルを探求し始める。ニルス・ペッター・モルヴェル(tp)、アウドゥン・クレイヴ(ds)と共に、未来派クラブ/ジャズ・シーンの中心人物として活躍。94年にはノルウェーの女性シンガー、シゼル・アンドレセンのECMからのアルバム『EXILE』(ニルスも参加)に参加。意気投合したシゼルとのデュオで2枚のアルバムをノルウェーでリリースした。その一方95年からソロ・アルバムの制作を開始。

96年にフューチャー・ジャズ・レーベル、《ジャズランド》を設立、第1弾としてソロ・アルバム『ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ』をリリース。ブッゲはキーボード、ピアノの他エレクトロニクスやヴォーカルも担当、ニルス・ペッター・モルヴェル(tp)やシゼル・アンドレセン(vo)等が参加し、 “ジャズの新たなる概念”というタイトルに相応しい新鮮なサウンドを展開し、同年ノルウェー・グラミー賞の「年間最優秀ジャズ・アルバム賞」を受賞。

98年のセカンド『シェアリング』はプロジェクト名ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ名義で発表された。クラブDJが参加し、前作以上にハウス/テクノの要素を導入、よりメロウでクラブ・オリエンテッドなサウンドを追求。

01年5月サード・アルバム『ムーヴィング』リリース。よりシンプルな楽器編成で、キーボードとパーカッションを主体とした、ミニマルでトランス的なサウンドを展開。北欧を越えて世界各地で話題を呼んだ。

02年シゼル・アンドレセンとデュオ・アルバム「アウト・ヒア、イン・ゼア」をJazzlandからリリース。ノルウェー・グラミー賞受賞。

ヨーロッパ各地でライヴを頻繁に行い、Talkin’ Loudのジャイルス・ピーターソンなど各地の先鋭ミュージシャンとも交流を持つ。01年6月ブルーノート東京、02年5月横浜モーション・ブルーと2度来日公演を行なった。

オスロにBugge’s Roomという自分のスタジオを持ち、ジャズランド中心に他のアーティストのアルバムのレコーディングも行っている。

ジャズランドの作品ではビーディー・ベル「ホーム」(01)、シゼル・アンドレセン「アンダートウ」(00)、アイヴァン・オールセット「Electronique Noire」(98)などに参加。

他にもアリルド・アンドレセン「Sagn」(91/ECM)、ヤン・ガルバレク「聖なる儀式(Rites)」(99/ECM)、ジルベルト・ジル「O Sol de Oslo」(98/Blue Jackel)などに参加している。