BIOGRAPHY

BROTHER FIRETRIBE



Bio

 ペッカ・アンシオ・ハイノ - ヴォーカル
エンプー・ヴオリネン - ギター
ジェイソン・フリンク - ベース、バッキング・ヴォーカル
 トンッパ・ニクライネン - キーボード
カッレ・トルニアイネン - ドラム



偽物メタルがさらに偽物へ!

 デビュー・アルバム『FALSE METAL』で、フィンランドのブラザー・ファイアートライブは、ジャーニーやボストンといったメロディック・ロックの偉大なるベテラン達に敬意を表した。このアルバムが絶賛の嵐を浴び、その爆発的なライヴも相まって大成功を収めた後、この素晴らしい5人組は難しいものになるであろう、と予想された2作目の制作に着手した。

ところが、ブラザー・ファイアートライブの2作目は、全く難しいものではなかった。『HEART FULL OF FIRE』で最初に完成した曲「I AM ROCK」は既に、フィンランド全国で放映されているテレビ番組『PELKKAA IIHAA』』のサントラに起用されている上、ブラザー・ファイアートライブ自ら”テニス・メタル”と名付けたそのスポーティなサウンドが、テレビの様々なスポーツ番組で頻繁に使われており、バンドのもたらす激しい多幸感は野火のように凄まじい勢いで聞き手の間に広がっている。

2年にわたる努力の結果が、今こうしてみんなの耳に届くべくリリースされた。しかし、ブラザー・ファイアートライブは偉大なベテラン達にチャレンジしているだけではない。男達が集まって自分達の愛する音楽をプレイし、その喜びを人々の耳に届けようとする時、メロディック・ロック全盛期の不滅のクラシック・アルバムをさえ越えるものが生まれることがある。よく聞くがいい。『HEART FULL OF FIRE』は、生まれながらのメロディック・ロックのクラシックなのだ

 新しいアルバムでやや今風にはなったものの、ブラザー・ファイアートライブのサウンドは既に他と間違いようのないものだ。音楽的影響もフォリナーからラヴァーボーイまで全般に及ぶ。(アルバムにはマイク・レノの曲のカヴァーすら入っている) このアルバムに聞き手は微笑まずにはいられない。『HEART FULL OF FIRE』は、世界のどこにもおかしなところなどないように思えた、あの日々を祝福しているのだ。あの日々はまた戻ってきたのだ。聞き手の顔に笑顔を取り戻すために。

 アルバムの初期のレビューの一つから引用してみよう。「ブラザー・ファイアートライブは音楽の世界で、アニメ『サウスパーク』のシェフと等しい存在となった。”でかくて、美しくて、燃えていて、あまーい愛情で一杯だ”」

 ギタリストのエンプー・ヴオリネンにはミリオンセラーのチャートの常連、ナイトウィッシュでの仕事があり、ヴォーカリストのペッカ・ハイノにもレヴァレージの仕事があるため、残念ながらこの先2年はあまりツアーが出来ないが、ブラザー・ファイアートライブはそれでも新曲11曲で聞き手をロックするだろう。『FALSE METAL』以降、耳にされることのなかった至高のメロディを持つ11曲で。