BIOGRAPHY

バンクス Banks世の中には定義しなくても良いものがある。それは決まった型やジャンルにとらわれず、本質的にカテゴライズ不要な存在だ。

BANKSは音楽を作っている。実に素晴らしい音楽を作っている。それ以上の説明は果たして必要か?自分探しに没頭する新しいジェネレーションを代表するかの様に、彼女の歌はそう訴える。

そのサウンドは、形容しようとするのがおこがましく感じるほど、自然体でリアルなエモーションに満ちている。それを耳にしたリスナー達は、その興奮をたちまち全世界へとシェアしたくなり、口コミだけで彼女の作品をHypemチャートのトップにまで押し上げた。

必然とも思えるその才能は、全ておもちゃのキーボードから始まった。それがピアノへと進化し、音符が気持ちを伝え、コードがメロディーへと繋がった。その上に、豪勢なオーケストレーションと胸に刺さる歌詞が重なり、絶妙に絡み合う。

今、BANKSの新作EP『London』がシーンに放たれる。収録されている4曲は、独学で得たその能力を、一世代の声明を代弁するかの如く、強い主張で見せつけている。その勢いある作曲と共感を呼ぶ歌詞は、鮮やかにポップなアレンジと優しい歌声に乗って、一つ一つの音、コード、吐息までを、大事に伝える。

魅了させるビート、ピアノ、エコー感と、そのやみつきになる歌声で、BANKSは様々なジャンルを自由自在に行き来する。ヒップホップ、ポップ、R&B、オルタナ、エレクトロ...全部がそこに混在しているが、その内のどれにでもなれる、全てにでもなれる、もしくはどれでもないのが彼女。歌手であり、詩人であり、ピアニストであり、語り手であり、そして何よりも、彼女はアーティストなのである。