『ALL TIME BEST』収録楽曲解説

安全地帯 デビュー35周年記念 『ALL TIME BEST』 収録楽曲解説:( )内は発売日

【DISC-1】

M. 01「萠黄色のスナップ」(82/2/25)
記念すべきデビューシングル。春を心待ちにする気持ちと、淡い恋心を描いた言葉とメロディが、彼らを生んだ北海道の広大な風景を思い起こさせてくれる。ジャケットにあしらわれた北海道の地図が余計にそう感じさせるのかもしれないが、サウンドは、特にリズムセクションは当時流行していた西海岸サウンドを感じさせてくれる。ゆったりとした玉置のボーカルは、その声が持つ何といえない切なさを、改めて感じさせてくれ、表現力の豊かさに感心させられる。前年に井上陽水の全国ツアーに帯同し、このシングルの発売日の前月に、「夜のヒットスタジオ」(フジテレビ系)に、井上陽水のバックバンドとしてテレビ初出演を果たす。
M. 02「オン・マイ・ウェイ」(82/10/25)
この曲以降のヒット曲の印象が強いが、改めてこのバンドはロックバンドだったんだと実感できる一曲。演奏能力の高さ、グルーヴを感じるボーカル、歯切れのいいサウンド…情熱としなやかさを持ったロックバンドという事がわかる。ブリヂストン「アイスコンパウンド」のCMソングとして北海道・東北地区でオンエアされていた。作詞は1stアルバム『安全地帯I Remember to Remember』(83年)でもほとんどの作品を手がけている松尾由紀夫。ちなみにHOUND DOGのヒット曲「ff(フォルティシモ)」(85年)も、彼の手によるもの。
M. 03「ラスベガス・タイフーン」(83/4/1)
この年の1月に発売した1stアルバム『安全地帯I Remember to Remember』のオープニングナンバー。この曲も、安全地帯というバンドの実力がよくわかる、ロックな一曲。矢萩渉のハードなギターと、武沢豊のバッキングが全体を引っ張り、それを支えるリズム隊も、六土開正の太いベースが唸り、田中裕二の正確にリズムを刻む、安定感のあるドラムが光る。素晴らしいバンドアンサンブルで、玉置の歌をより情熱的に伝えている。まだこの時はまだブレイクとはいえず、この曲も含めて、1stのアルバムの完成度の高さは、後に評価されることになる。
M. 04「ワインレッドの心」(83/11/25)
オリジナルアルバム『安全地帯Ⅱ』(84年)の先行シングルとしてリリース。井上陽水作詞、玉置作曲のこの曲は、赤ワインのCMソング、ドラマ『間違いだらけの夫選び』(フジテレビ系)のエンディングテーマに起用され、情熱で切ないメロディラインと、どこか気だるさを感じさせる、ムードあるボーカルが、一気にお茶の間に浸透した。ここから安全地帯の快進撃が始まった“きっかけ”の一曲は、多くのアーティストがカバーし、全く色褪せる事がない、日本のポップスシーン史に残る名曲のひとつでもある。
M. 05「真夜中すぎの恋」(84/4/16)
前作に続き作詞は井上陽水。「ワインレッドの心」の大ヒットの後、そして5月に発売されるアルバム『安全地帯Ⅱ』の直前のリリースという事で注目を集めた。イントロは矢作のギターが高らかに鳴り響き、玉置のボーカルはロックそのもので、前作のような歌謡曲のテイストを感じる曲を予想していたリスナーを、いい意味で裏切り、安全地帯のロックバンドとしての“凄み”を伝えた。ちなみにこの作品の発売直前の4月11日に玉置が中森明菜に提供した「サザンウインド」が発売になり、シングルランキングの1位を獲得している。
M. 06「マスカレード」(84/7/25)
これもアルバム『安全地帯Ⅱ』からのシングルカットで、このアルバムがいかに名曲揃いだったがわかる。イントロ、間奏、アウトロのギターのフレーズが、この曲のドラマティックさと切なさをより強調させている。松井五郎が安全地帯に初めて詞を提供したという意味で、記念すべき作品。ベテランと思ってしまうほどのバンドの演奏能力の高さと安定感、そして「貴方は嘘つきな薔薇」など印象的なフレーズが多い詩的な歌詞が、圧巻の玉置のボーカルに“彩り”を与え、際立たせている。カップリングの「置き手紙」もファンの間では人気が高い曲。
M. 07「恋の予感」(84/10/25)
作詞は井上陽水で、この年に発売した自身のアルバム『9.5カラット』でカバーしている。ギターのイントロにピアノが加わる、妖艶で切ないメロディのロックバラードは、玉置の、低音から高音までしっかりとカバーできるボーカルと表現力でこそ生きると思わせてくれる良曲。実らない“恋の予感”を、「躍らせるだけ」「駆けぬけるだけ」「惑わせるだけ」「流されるだけ」「見せられるだけ」と、短編小説のような濃密にかつ鮮やかに描き、多くのファンから絶大な人気を得ている。
M. 08「熱視線」(84/1/25)
ハンドクラップが軽快なリズムを取る、アップテンポなナンバーだが、シンプルなアレンジと、情熱的で妖艶な歌詞とメロディ、色気のある歌とが、ハッキリとしたコントラストを作り出し、一度聴くと忘れられないインパクトがある曲になっている。オリジナルアルバムには収録されず、ベストアルバム『I Love Youからはじめよう-安全地帯BEST-』(88年)で初めて収録された。カップリングの「一秒一夜」は、ギターの矢萩が作曲、リードボーカルもとっている。玉置以外がリードボーカルをとる曲はこの曲のみ。
M. 09「悲しみにさよなら」(85/6/25)
シングルランキングの1位を獲得し、約44万枚を売上げる大ヒットになり、『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たす。玉置はこの曲についてノンフィクション本『玉置浩二 幸せになるために 生まれてきたんだから』(志田歩著)の中で、「アルバム『安全地帯Ⅱ』から始まった、玉置浩二のメロディアスな楽曲と、松井五郎が書くロマンチックな歌詞のコンビネーションというスタイルの完成形が、この曲だったと思います。安全地帯が目指していた、ジャンルや年齢も関係ない、誰もが認める普遍的なメロディが、聴く人に受け入れてもらえた証(あかし)でもあるんです」と語っている。
M. 10「碧い瞳のエリス」(85/10/1)
童謡のようなシンプルで繊細なメロディに、詩的で美しい歌詞が乗り、それを歌う玉置の優しく切ない声は、儚く、メランコリックな響きを感じさせてくれる。大王製紙「エリエール エリス」のCMソングで、商品名がタイトルに入っていて、生理用品のCMに男性を起用する事は当時としては珍しかった。安全地帯の、玉置の人気ぶりがうかがえる。この年の2月、初の日本武道館公演を2日間行い、11月には約1年ぶりのオリジナルアルバム『安全地帯IV』をリリース。玉置メロディが炸裂し、安定したバンドサウンドに、シンセサイザーや打ち込みを加え、星勝の彩り豊かで華麗なアレンジが光る。この曲と「悲しみにさよなら」などが収録されている。
M. 11「プルシアンブルーの肖像」(86/7/1)
前作から約9か月ぶりの作品は、同名の学園ホラー映画の主題歌で、玉置は映画初出演&主演。ちなみに同時上映はチェッカーズの『Song for U.S.A』だった。ハードなサウンドに琴線に触れるメロディ、松井五郎によるシンプルな言葉が並ぶサビ、このバンドの真骨頂ともいえる構成。シンプルな言葉を情熱的なものとして聴き手に届けるのが、玉置の激しくも繊細なボーカルである事を再認識させられる一曲。この年の8月20、21日に、神宮球場では初のコンサートとなる伝説の『スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮』を行った。
M. 12「夏の終りのハーモニー」(86/11/15)※井上陽水・安全地帯
先述の井上陽水と安全地帯との神宮球場でのジョイントコンサートで初めて披露され、以来、多くのアーティストにもカバーされ歌い継がれてきた、珠玉のミディアムバラード。二人の、全くタイプは違うが情感豊かで憂いのある歌声が重なると、得も言われぬ感動が生まれてくる。詞を編んだ井上陽水、メロディを紡いだ玉置、二人の絶妙なハーモニー、まさに天才二人の邂逅。二人とも今でもコンサートでこの曲を披露しており、それぞれにとって大切な一曲になっている。
M. 13「Friend」(86/10/21)
胸を締め付ける松井の詞と玉置の歌。切ないメロディをピアノが奏でる、静かでシンプルなイントロから、情緒ある中盤、そしてサビはストリングスが感動を増幅させる。エンディングも美しいメロディを奏でる壮大なオーケストレーションが、儚さを感じさせてくれる見事な構成。なんともドラマティックで、哀愁漂う美しいドラマが描かれている。玉置の表現力はますます冴え渡り、あまりにも美しいこのロックバラードを安全地帯の作品の中で一番好きというファンも少なくない。韓国を中心にアジア圏で絶大な支持を得ている作品で、多くのアーティストがカバーしている。
M. 14「好きさ」(86/12/3)
12月14日に発売された、5枚目のオリジナルアルバム『安全地帯Ⅴ』の先行シングル。アルバムは3枚組(CDは2枚組)、全36曲というボリュームで、彼らの音楽性の幅がさらに広がった事を感じさせてくれる。この曲は安全地帯として初めてのアニメタイアップで、人気アニメ『めぞん一刻』の38話から52話までのオープニングテーマに起用された。「好きさ」というシンプルなタイトルに込められた、恋をする男のやるせない、胸を搔きむしりたくなるようなどうしようもない想いを、玉置がささやくような声、情感がこもった歌で表現。3分を切る短い曲だが濃い世界観を味わう事ができる。
M. 15「じれったい」(87/4/21)
この後、日本の音楽シーンのひとつの潮流になった、ブラックコンテポラリーを感じさせてくれ、デジタルファンクな部分も垣間見る事ができる斬新なサウンド。ホーンとコーラスとがよりセクシーさを演出させ、玉置のボーカルはこれまで以上にソウルフルで、官能的。そのまるで黒人のソウルシンガーのような歌は、松井が紡いだ官能的な言葉をより妖艶に、芳醇なものにし、抜群のタッチで聴き手に伝えてくれる。リリース後にカセットテープ「That's」のCMソングに起用され、CMには初めてメンバー全員が登場した。4月21日から日本武道館5days公演を行い、6万人を動員。翌月香港公演を行った。

【DISC-2】

M. 01「Juliet」(87/10/22)
前作発売後、メンバーのソロ活動がスタートし、玉置は7月にソロシングル、8月にアルバムをリリース。荘厳なオーケストラの音から始まり、どんな壮大な曲になるのかと思っていると、Aメロではギターが優しいメロディを奏で、囁くように歌ってくれる。転調の連続で、穏やかな雰囲気が一転ミステリアスな空気になったり予測不能の展開になるが、玉置の少し掠れた、全体的に優しく抑え気味の歌が安心感を与えてくれる。声を強く響かせてくれる部分とのメリハリが、この曲の差し色になっている。
M. 02「月に濡れたふたり」(87/12/2)
美しいストリングスから始まる、珍しいボサノバ調の作品。前作同様メロディアスで、ストリングスが全体を優しく包みこんでくれる。アレンジも含めて、ソロ作品をロンドンで作り上げていた玉置の、当時の“気分”だったのだろうか。哀しく叙情的な歌詞を歌う玉置の歌は、理屈抜きで切ない。翌年4月に発売される同名のアルバムのタイトル曲で、アルバムバージョンとは若干アレンジが異なる。詞の中に「月」を表す言葉は出てこない。
M. 03「I Love Youからはじめよう」(88/4/10)
この曲を含めてシングル4曲が収録されている、6枚目のオリジナルアルバム『安全地帯Ⅵ~月に濡れたふたり』からのシングルカットで、前2作とは打って変わって、シャウトが入るエネルギッシュなロックナンバー。力強いサウンドと前向きな言葉は、ライヴでは一体感をもたらせてくれる、欠かせない定番曲になっている。『安全地帯Ⅵ~』は、ヒットを飛ばし続けても決して満足する事なく、先鋭的なサウンドに取り組む、バンドとしての攻めの姿勢を見せてくれている。しかしこの年の7月、突然活動休止宣言。
M. 04「微笑みに乾杯」(88/8/25)
発売日前日に『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)に出演し、「より良い音楽をやるために、ちょっと時間を下さい」とバンド活動の休止を公表した。最後のアナログ盤シングルに。メンバーはその後約2年間ソロ活動を行う。松井の書く詞はシンプルがゆえに、聴き手の想像力を掻き立てる。恋人同士のすれ違い描き、思い出を振り切って進むことを決意。彼女を微笑みで送り出す――という内容が、活動休止前の作品というタイミングもあり、ファンの間で様々な憶測や意見、感想が飛び交った。12月に初のベストアルバム『I Love Youからはじめよう -安全地帯BEST-』を発売した。
M. 05「情熱」(90/11/7)
再集結し、3月からレコーディングをスタートさせ、活動再開を告げる約2年半ぶり、7枚目のオリジナルアルバム『安全地帯VII〜夢の都』を7月に発売し、そこからのシングルカット。「I Love Youからはじめよう」を彷彿させる、エネルギッシュなシンプルロックだが、「I Love~」が、人の背中を押し、気持ちを鼓舞する曲であるならば、「情熱」は自分を叱咤激励している。アルバムに収録されている「この道は何処へ」は、札幌ユニバーシアード冬季大会テーマ曲に起用された。
M. 06「いつも君のそばに」(91/11/6)
約一年ぶりで、12月に発売された8枚目のオリジナルアルバム『安全地帯Ⅷ~太陽』の先行シングル。爽やかで、キラキラとした幸せを感じさせてくれるミディアムなラブソング。優しい言葉とタイトなリズムが生み出す独特の雰囲気を、ソロ活動を経てさらに豊かに、情熱的になった玉置のボーカルが、時には寄り添うように、時には強さを与えている。アルバム全体が80年代とは違い、センシュアルなカラーが抑え目になり、やや硬派でクールな仕上がりになっている。賛否が分かれるところだ。
M. 07「あの頃へ」(92/12/2)
この年の6月に行った『安全地帯 10th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ACOUSTIC SPECIAL NIGHT』を最後に、実質的に活動休止状態に。玉置がソロアルバムの制作に入る。約一年ぶりとなるこの作品は、「月桂冠『花鳥風月』」のCMソング。俳優・真田広之が雨上がりの、紅葉が美しい街を歩くシンプルな画のCMだが、それをより美しく、印象的なものに仕上げているのがこの曲だ。和テイストのイントロからゆったりとリズムが刻まれ、ストリングスがメロディに寄り添い、哀愁漂う玉置の声が、言葉ひとつにひとつに想いを込めて歌う、かくも美しいバラード。
M. 08「ひとりぼっちのエール」(93/2/10)
作詞は玉置とタッグを組んでいるプロデューサー・須藤晃氏。静かに穏やかに始まるミディアムナンバー。玉置も囁くように歌い、徐々に熱を帯び、フェイクを交えながら太い歌になっていく。最後のコーラスに被せるように入ってくる玉置のアドリブスキャットは、エモーショナルかつ胸に響く。みんなで肩を組んで合唱したくなるような力強さを持った、勇気づけられる一曲。この年の8月にベストアルバム『安全地帯BEST2-ひとりぼっちのエール-』が発売され、「萠黄色のスナップ」「あの頃へ」「ひとりぼっちのエール」の3曲がアルバム初収録。
M. 09「出逢い」(02/7/10)
デビュー20周年の年に、約9年ぶりのシングルをリリース。それを記念して発売日前日、メンバー5人が勢揃いして記者会見を行った。その席で玉置は「原点に戻ってロックをやっていきたい」と語っていたが、「出逢い」は静かなストリングスとピアノ、優しい玉置の歌から始まるバラード。約3分、言葉数は少なく簡潔ではあるが、想いが溢れてくれる歌。情感がゆったりと心地よく上昇していく旋律には、玉置作品独特の“土着性”は感じられず、上品な肌触りで、それは安藤さと子との共作の影響だろうか。カップリングのロックナンバー「野蛮人でいい」は、5人で再び音を出せる事の喜びが、前面に出ているように感じる。
M. 10「反省」(02/12/4)
この年の8月に発売された約10年ぶり、9枚目のオリジナルアルバム『安全地帯Ⅸ』からのシングルカット。このアルバムを引っ提げての香港公演を含む全国ツアー(40公演)を行った。アルバム全体は、落ち着いたミディアムナンバーが並び、派手さはないが、逆に玉置の声は優しさや哀しみ、哀愁などをより感じさせてくれ、深みを増している。この曲もそう。アコースティックギターの音色から始まり、森、鳥、緑の空き地、母さんの声、空の青さ、故郷を思い出せるようなキーワードが散りばめられ、優しい風を吹かせてくれているよう。そして「明日はもっと素晴らしい一日かもしれない」と肩を抱いてくれるように囁いてくれる。
M. 11「雨のち晴れ」(03/9/18)
この年の10月に発売された10枚目のオリジナルアルバム『安全地帯X〜雨のち晴れ〜』からの、「ショコラ」との両A面先行シングル。これまでの松井五郎に代わって、黒須チヒロがアルバム全作品の作詞を手がけている。大きな変化でありそれを進化に変え、黒須の言葉が持つリズムが、ベテランバンドのまた新たな一面を引き出している。バラエティに富んだ音楽が並び、聴き心地がいい一枚に仕上がっている。ちなみに黒須は後にMISIAや深田恭子の作品も手がけている。この曲は希望と爽やかさに溢れた軽快なロックナンバーで、メンバーが笑顔で草野球を楽しむMUSIC VIDEOも話題に。
M. 12「ショコラ」(03/9/18)
「雨のち晴れ」と対極をなすバラードで、玉置の美しいファルセットが堪能できる。ビジュアル周りがこれまではスーツや黒い服、クールなイメージで統一していたのに、『安全地帯Ⅹ~』では、カラフルでラフな感じに変わり、笑顔が溢れている。この曲もそうだが、落ち着いた、柔らかさの中に大人の色香を感じさせてくれる楽曲が並んでいる。このアルバムを引っ提げての全国ツアーが12月で終了し、再び活動休止状態に入った。
M. 13「蒼いバラ」(10/3/3)
5月に発売された約7年ぶり、11枚目のオリジナルアルバム『安全地帯XI ☆Starts☆「またね…。」』の先行シングル。カップリングは「ワインレッドの心」(2010バージョン)。甘く危険な官能的な香りがする、初期の彼らを感じさせてくれる情熱的な一曲。しかし決して懐古主義的になる事はなく、多彩なアルバムになっている。安全地帯としては玉置浩二の単独作詞は初めてで、ソロと並行して行っていた安全地帯との活動が、音楽性の緩やかな変化を続けながら地続きだったように感じるが、ここでは懐かしくも新しさが薫る作品を提示してくれている。改めてソングライターとして、シンガーとしての天才ぶりを見せつけてくれたのが、この曲、このアルバムではないだろうか。
M. 14「オレンジ」(10/5/5)
アルバムからの先行シングル。50代のバンドだからこそできる、力強く、一本芯が通った中に新鮮さを忘れないロック&ポップスが展開されているアルバムの中で、この曲のスケール感と重厚さも、2010年の安全地帯だからこそ出せる唯一無二なもの。サビのメロディラインはまさに泣きの、“安全地帯の玉置節”が炸裂。間奏の矢作の情熱的なギターソロと、玉置のシャウトが感情を揺さぶるが、全体的に玉置の柔らかで伸びやかな歌声は最後まで優しく、全てを包み込んでくれるよう。
M. 15「結界」(11/8/24)
9月に発売された12枚目のオリジナルアルバム『安全地帯Ⅻ』の先行シングル。感じている事、言いたい事があふれ出て、今歌いたい事、歌うべき事を躊躇なく歌い、それを紡いだようなアルバム。この曲もポップなサウンドに乗せた、熱い思いが込められたメッセージソング。後半のゴスペル調のコーラスが、さらに熱さを演出する。カップリングは玉置のソロ最大のヒット「田園」を安全地帯のサウンドでリメイク。2010年に長い活動休止期間から再び立ち上がった、彼らの熱い音と歌、想いとが、さらに熱を帯びて襲い掛かってくるような感覚を、シングルとアルバムを通して感じる事ができる。
 
 
 

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